041WHOの立地規準について1
2017年 02月 18日
長崎大学との議論において,WHOの立地規準に関するものは,確定診断の説明と並ぶ重要な課題です。当ブログでも当初からその議論を展開しています(立地条件に関するWHO勧告を巡る議論)。しかし,大学は正面切って議論する意思が無いようです。言いっ放しで終わるからです。 WHO文書に書かれた指針が,もし我々が言うように『住宅地から離れて設置する事』を意味するのであれば,もう他の反対理由は要りません。世界各国はWHO基準に違反していますが,他の国が違反しているからうちも違反していい事にはならないからです。 しかも,WHOは各国のプロトコルをWHOの指針に合わせるよう,要請さえしています。 この問題が厄介なのは,国が国会答弁で,『住宅地から離れて設置するようには書かれていない』と公的認知をしているからです。そしてその理由は引用記事にも書いたように,すでに武蔵村山にBSL4施設を建ててしまっていたからです。それを移設しなくて済むようにそのような無理な姿勢を取らざるを得なかったというわけです。 このような国を挙げてのごまかしについてシリーズとして質問しました。 |
これは英語のLaboratoryがたまたま,一部屋としての実験室と,研究所全体を指す両義性を有していることから生じた混乱です。と言えば聞こえはいいけど,それを悪用して,研究施設の設置指針を,一実験室の建物内部での配置問題にすり替えてしまったわけなのです。 この問題が厄介なのは,国が国会答弁で,『一実験室の建物内部での配置問題』であると公的認知をしているからです。その理由は引用記事にも書いたように,すでに武蔵村山にBSL4施設を建ててしまっていたからです。それを移設しなくて済むように,無理な解釈をこじつけたわけです。 しかし,国のこのようなやり方は驚くにあたりません。遠くは日米開戦を決めた英電文の「誤訳」から,福島原発事故の安全神話や,最近の防衛文書の不存在事件を含め,数多くあります。 どちらが正しいかは,英文の忠実な訳で決まる,非常にシンプルなことですが。 |
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by nakamatachi3 | 2017-02-18 12:13 | Comments(0)