文部科学省からの回答書
2016年 10月 07日
文部科学省からの回答書 この回答書は10月6日の夜10時過ぎに,電子メールによる添付ファイルで戴きました。やや無理なお願いかと心配した短い期限内にご回答いただき,文部科学省にまずは感謝申し上げたいと思います。取りあえずの受信の連絡と期限内の回答にお礼を申し上げました。 | |
回答の趣旨は, 1.協議会で市民への広報が大事だという話があった 2.そのため必要性や安全性について広く市民に理解してもらうためにシンポジウムを開催することにした という理屈になっています。 ただし,注目すべき点がまず目につきました。たとえば『必要性』について,という場合,『坂本設置の』という枕言葉が慎重に省かれていることです。 第1回と第2回の議事要旨を根拠に上げておられますが,そこには『施設の必要性』,『長崎大学に設置することのメリット』などとは書かれていますが,『坂本設置の必要性』とは書かれておらず,坂本設置の必要性を理解してもらうためのシンポジウムとは言えなかったのだろうと思います。 もちろん,文部科学省はこれまでの方針(文科大臣の返事や国会答弁)を 反故にするつもりではない,ということはこの回答で明らかになったと言えるでしょう。(回答では肯定も否定もなされていませんが,こういう場合はデフォルトが継続するはずです)。 回答の中身は質問には直接答えることを回避しており,ひと言で言うならば肩透かしというほかはありません。 考えてみれば,こちらの質問はクリティカルな点(踏み絵のようなもの)を含んでおり,質問書に同意するも否定するも,どちらかに味方することになり,そのことは未だ避けたかったのかもしれません。 しかし,一度は質問状に対するお考え,特に住民の権利という観点からのお考えもぜひ聞かせて戴かなくてはなりません。そうあるのが,国民の命を預かる中央官庁としての責務ですから。 この回答で大事な点は,これからも文部科学省には地域連絡協議会での議論を重要視して行って戴きたいという事です。地域連絡協議会では議論が未だ山のように積み残っていますし,反対住民が常に議論の行方を心配して傍聴に詰めかけています。だから,住民が理解した,というような状況は,議事要旨だけからもとても言えないのです。 よって,くれぐれもお願いしたいことがあります。それは,このシンポジウムをやった後,『広く市民の皆様の理解が得られた』という言い訳の道具に絶対に使わないでくださいね,という事です。なぜなら,議事要旨を重要視する限り,そのような事実は到底認められないからです。 文部科学省にはこの回答を受けて,改めてコメントとお願いをまとめて,早急に送る予定です。 |
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by nakamatachi3 | 2016-10-07 10:35 | ・長崎大学の主張への批判 | Comments(0)