補償問題に対する考えからわかること
2015年 05月 03日
長崎大学の描く,BSL4施設設置計画が安全神話に立脚したストーリーである証拠は他にもまだあります。
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補償問題に対する考え方 |
長崎大学の設置計画が,安全神話に基づいたストーリーである証拠をもう一つ見つけることができました。それは補償問題です。 補償問題についてはわずかに同じQ&Aの次の個所に言及がなされているのみです。 Q16.BSL-4施設の事故が原因となる損害が発生した場合、補償はされるのでしょうか? 回答:長崎大学の他の施設・設備と同様、本学の施設・設備の事故が原因で損害が発生した場合には、関係法令に従って補償されることになります。 これは驚くべき楽観かつ無責任な態度と言わざるを得ません。いったん重大事故が起こった時の損害補償は,他の一般の学内施設や設備の事故が原因で生じた損害とは比較になるはずがありません。 従って,逆に言えば,絶対に事故は起きない,起こさないつもり,という超安全神話に依拠しなければ出てくるはずがない考えです。 そもそも,BSL4施設の事故が原因で生じた損害の補償は,国家レベル,国際レベルの問題になるでしょう。そして,その補償に対する考え方は,国のレベルで法的に整備しておかなければならない事柄(の一つ)なのです。 片峰学長がいくら誠実なお方でも,この責任は負えるはずがありません。無責任すぎます。 でも補償のことを考え出したら一大学ではどうしようもないことはすぐにわかります。だから補償については大学もこのように放り出すしかなかったのだろうと同情します。しかしこれこそ,一大学が先頭に立ってこの計画を進めることの無謀さを如実に示すものなのです。 このような楽観主義者・超安全神話信奉者が描くBSL4施設設置計画は,やはり白紙撤回していただくのが最良の策です。 |
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by nakamatachi3 | 2015-05-03 09:09 | Comments(0)