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片峰学長に,公開質問状の回答に対する再質問を送っていましたが,7月1日に無事回答書が届きました。

しかし,その中身は,質問に対し真摯に答えない完全に居直った内容であって,何とか住民の理解を得たい,というような気持ちのかけらもないものでした。まずは以下の回答をご覧ください。

再質問に対する学長回答-完全に居直った片峰学長_a0339940_21593929.jpg
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この回答の重要な点は2点あると思われます。
1.住民が文部科学大臣や財務大臣宛てに直訴状を送ってまで反対していることや,中止要求書を手渡したことなど,『坂本設置に解決不能な問題とは考えていないこと』。
2.自らの学長の任期のゆえに,時間的な焦りを以って設置推進のお墨付きを国からもらおうとしていること。
これらは片峰学長が住民のことなど全く意に介していないことを示す重要な証拠となります。私たちはこのことを決して忘れてはなりません。今はこれだけにとどめておきます。

さらに片峰学長はこの回答の中で,『学内の教職員の多くの支持のもとに,学長としてこのプロジェクトを一貫して主導してきた私としては・・・』とあり,学内の教職員の多くの支持の下のプロジェクトであると胸を張っておられます。

これはBSL4施設計画の支持を得たからとはいえませんが,それまでの規則(学長は二期六年まで)を改訂してまで,自らの学長三選を実現した実績を強調されたものでしょう。(新規則では三年ずつ無期限)

しかし,ここで考えて戴きたいのは,このプロジェクトが影響を及ぼすのは学内だけで済まない事です(例えば原子炉を大学内に造って研究するのと似ている)。学外に全く悪影響を及ぼさないプロジェクトならば,長崎大学の勝手であって,正当に選ばれた学長が独裁の指揮をふるっても学外者が何も言うことはありません。

しかしながら,事は学外,しかも地域住民の命に係わる問題です。従って,本来ならば,『地域の住民の多くの支持のもとに推進したプロジェクトだ!』と胸を張れるようなことでなければいけないのです。

きわめて残念なのは,片峰学長はそのような精神の持ち主ではなかったということです。『税金で賄われ,地域に根差すべき国立大学の学長として,自分は本当にふさわしいのだろうか?』と考えるような価値観さえ有しない,単なる事業欲,名誉欲に取り憑かれた人間であられたのです。

事業欲,名誉欲とは大変失礼な言い方ですが,片峰学長はこの回答で,このプロジェクトについて自分の任期中に国から公認されたいという意思を初めて明言されました。
しかしながら,このブログの諸所で書いているように,『BSL4施設は住宅密集地にあってはいけない,設置場所を変更してくれ』と住民は願っているのです。ならば,それこそ距離の安全を保てる適地を育てて,国家の必要性に応えることとじっくり両立を図るべきなのです。

そのようなものを住民の願いを無視して,自分の任期中に何がなんでも決定したい,ということですので,本当に残念ですが,事業欲,名誉欲に取り憑かれた人間という評価は絶対に免れ得ません。

以上のような次第ですので,一点だけ再々質問させていただくことになろうかと皆で話し合っています。しばらくお待ちください。


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# by nakamatachi3 | 2016-07-02 23:06 | ・長崎大学の主張への批判 | Comments(1)