今年の8月22日に開催された第12回地域連絡協議会の報告第2号です。この記事では片峰学長(当時,以下同じ)の発言内容そのものを吟味し,必要があれば批判,賛同,称賛の言葉を送ります。こちらに関しては議事要旨の意図的な抜かしは一部あったのですが,本筋ではなく,批評の中で触れるだけです。

よってこの記事では,上欄(薄ブルー)の確定議事要旨,下欄(薄ピンク)にはそれを引用しながらの論評を書き記します。

せっかく片峰学長が出席されたのですから,本当はこのような双方向の議論をしたかったのですが,演説と質問への答弁を合せて,好きなだけ自分勝手な理屈を並べたてる機会として,片峰学長は時間を使われたのでした。しかし,物は考えよう。思い切りしゃべって戴くことで,ご本人の理屈や理念の”ほど”を改めて記録することができました。




演説部分の議事要旨P10
(下線と①②などは下欄でコメントするために挿入)

(片峰学長)今回始めてこの協議会に出席させていただいた。今まで出席出来なかったが、ものすごく真剣に、熱く、真摯な議論が行われてきたことやその議論の内容については逐一報告を受けている。また、何人かの委員の方には、①感染研やドイツのBSL-4施設の視察などに、ご多忙の中貴重な時間を割いてご参加いただき、心より感謝申し上げたい。
 この協議会は、ご案内のとおり、県・市はもちろんのこと、②地域の自治会・住民の代表の皆様、③地域の各界の皆様など、多様な皆様にご参集いただきご議論をお願いしているものであり、極めて様々な的確なご意見、厳しいご批判も沢山いただいた。それらは我々にとって極めて貴重なものであり、反省すべきは反省し、足元を見つめ直し、あるいは市民の皆様に向き合う我々の態度に改善すべき部分があれば改善することに繋がり、万人にご理解いただける安全で安心なBSL-4施設の設置に向けて、④我々が邁進することが出来る大きなモチベーションになったことは間違いない。そういう中で、設置計画を徐々に徐々に、一歩一歩前に進めていくことができ、基本構想の取りまとめの最終段階に近いところに来たということである。
 ⑤9月末で学長を退任するが、このBSL-4施設の設置計画を最初に言い出した一人として、最後まで責任を負わなければいけないのではないかという気持ちもある。しかしながら、このような大きなプロジェクトは最初から最後まで、一人の個人が担いきるというのは無理であり、一つの志や価値観などを共有する複数の人間が時空を超えて連鎖していく中で、達成されていくものであると考える。後は、調議長を含めて若い人達に託す決断をし、側面から色々な形で支援したいということである。
 設置に向けての道のりはまだまだ長く、緒に就いたばかりであり、まだまだ不安を払拭できていない方や反対のご意見をお持ちの方が沢山いらっしゃることは存じており、沢山の課題や困難と立ち向かいながら歩んでいく必要がある。地域の皆様のご理解、地域の皆様との連携など、地域社会との共生が前提であり、具体的な形で色々と示しながら⑥最終的にご理解をいただきたい
 地域の皆様との様々な形での連携の中で最も重要な仕組みはこの協議会であるが、⑦ステップごとにその役割は変わっていくと考えている。
 昨年、設置場所の問題、国の関与の問題等々、基本的な考え方に関して議論していただき、⑦そのことが11月の国策として進めるという国の決断や、市長及び知事のご決断に繋がったものと考える
 現在は、⑦この施設の安全性をどう確保するか、そういう具体的な基本構想の段階に入っている。次に進むと、また次の役割が出てくるし、⑦もし稼動できたとしても、この協議会は地域と本学を結ぶ、極めて重要な絆として、将来にわたってぜひ機能していただきたい。
 末永く長崎大学とお付き合いいただくことをお願いし、ご挨拶とさせていただきたい。

演説に対する批判,賛同,称賛

①武蔵村山やドイツのBSL4施設見学が,設置推進側のプロモート手段の一つとして都合よく使うためのものだったことがよくわかりますね。なぜ参加したことが感謝なのでしょうね。

②協議会の委員に対するこのような認識は,片峰学長の全くの誤解です。無論,誤解したふりでのさりげない刷り込み宣伝なのですが。
この協議会には坂本キャンパスに隣接した6つの自治会とそれらが含まれる3つの連合自治会の会長さんの7名(9ポストのうち1名は市議で辞退,兼任のため実数は7となる),山里PTA会長が地域住民枠です。(他に公募委員6名いますが,地域住民枠とは無関係です。)
でも地域住民枠の人たちは別に地域住民の代表ではありません。大学が勝手に線引きして(隣接自治会という名目で区別できる)委員を要請したに過ぎないのです。事前に個人的なコネクションをつけ,取り入ったのでした。
その内,2自治会は大学に籠絡されず,住民の意見を代弁する役目を果たしておられますが,その他は自治会長枠でありながら,自治会住民の意見を代表してはいないことを自ら認めていらっしゃるのです。中には会議中に堂々と宣言なさった方までおられます。その方はさらに,自分の自治会でなぜ調査しないのかと詰め寄られ,「調査したら反対が多かにきまっとるやなかですか」のようなことをのたまったという噂が届いています。真偽のほどはその自治会の人にご確認ください(^_-)。

③地域の各界の代表って,実に思わせぶりですが,何のことはない,山里PTA会長のH委員お一人のことです(それなのに『各界』だって。印象操作がひどすぎます。。この方は発言録を見てもらえばわかるのですが,BSL4施設を子供の夢の対象としたいと仰るバリバリの推進派です(夢となるのは別に坂本でなくても良いのに・・)。とにかくリスクの話をしようものなら,リスクゼロを求めるのはワガママだと怒る人です。でもPTAの中でBSL4施設の坂本設置を認める決議をしたわけではなく,決して代表ではありません。大学にとって都合がよいだけの人です。

④幕引きのニュアンスが少しずつ込められていきます。

⑤学長規則の2期6年(4年+2年)というものを,在任中に一期三年で3期までに変えて,9年もの長い間,長崎大学を引っ張って来られたのです。本当に長かったですね!お疲れさまでした!

⑥この言葉の意味は,「住民が理解しなくても造る。理解はそのうちしてもらえばよい」ということになります。しかしこれは許されない理屈です。住民の合意と理解は事前に得なければいけないからです。というのは,造ってしまうこと自体が,『住民は設置に理解し合意した』ことにされてしまうからです。BSL4施設とは大学の施設を大学の敷地内に造るのに,住民の同意と理解が前提とされる施設です。そのようなものは,造られたら逆に「理解し合意した」という意味になるのです。

⑦④をさらに強めて,地域連絡協議会の役割を変えて行く(設置の了解を得たという口実作り⇒安全対策の了解を得たという口実作り)宣言のようなものになりました。

以上,設置へのレールをしっかりと引いたという引退の花道演説なのでした。




質疑応答部分の議事要旨
(下線や①②などは下欄でコメントするため挿入)
赤文字部分は当初の原案になかった部分)

(道津委員)施設を建設することで、住民にどのような危険が及ぶかもしれないと考えているのか。どこまでのリスクを学長としては住民に負ってくれと言いたいのか。それとも、国が出て来て支援するからそれでいいと思っているのか。

(片峰学長)中止連の皆様からの公開質問状にもお答えしたが、①一般論では、きちんとしたBSL-4 施設を設置して、きちんと稼動すれば、BSL-4 施設は安全な施設であり、例えば病原体が漏れ出て、周辺の皆様が感染するようなことはないと考えている。
 しかしながら、②一般論に頼る気はさらさらなく、今まさに感染研やカナダ、ドイツなどに行って③先行の事例を学びながら、施設のハード面やソフト面について、ものすごく細かに検討を開始したところである。
 先ほど、主なリスクアセスメント検討項目に対する答えがないというご質問があったが、これはまさに設置計画の肝中の肝である。④もちろん、漏れ出る可能性もリスクとしてあろうし、実験者自身が感染するリスクもあろう。場合によっては、テロの標的になる可能性や予測できない天災に見舞われる可能性も否定できない。それらに対して具体的にどう対応するか、これがリスクアセスメントである。
 施設をどういう設計にして、どういう仕様のものを入れて、どういう管理体制にするか、まさにパラレルである。テロ対策をどうするかについては、④我々だけでは難しく、警察の方々などとも協力しなければいけない部分もあり、そこも詰めているところである。このようにリスクアセスメントの項目に対する具体的な対応を検討中であり、この基本構想段階では基本的な考え方を書いているものである。
 リスクに関して、公開質問状の回答で、リスクゼロは神の領域であり、ゼロと断言することはできないという書き方をしてしまったが、⑤まさに我々はリスクの中で生きているようなものである。大切なのは、そのリスクをきちんと評価して、その⑥リスクを限りなくゼロに近くするための対策を練ることが極めて重要なことである。福島の原子力発電所の事故の話が出たが、⑦あれは明白に人災ではないか。要するにあのようなことが起こらないように、完璧なものを造るために検討を重ねているところであり、ガラス張りにして、一つ一つのことに関して皆様のご理解をいただく、その途中の過程であると考えている。
 今の段階ではリスクアセスメントをどうするか書いていないが、最終的にはそれを皆様の前で明らかにする。その途中の過程の中に、この基本構想があるということである。

(神田委員)先ほど議長から住民の声を代弁して質問するようにとのことだったので、住民の気持ちということで質問したい。
 この計画が出てきた時に、近隣の住民、特にこの近辺の住民は本当に大きなショックを受けた。万が一ということが起こった時にどうしてくれるのか。起こりませんと言われるが、やはり起こるかもしれない。神のみぞ知るということで、本当に何が起こるかわからないので、そこに対する不安がずっと根強く残る。
 大学の姿勢も、少し自分たち中心の考え方をされているのではないか。私たちはこの施設を造るな、施設を造られたら困るのでそういう研究もするな、と言っているのではない。住宅密集地と目と鼻の先に造ろうとしているので、何かあった時に何をどうしてくれるのか、私たちはどうすればいいのか、ということである。
 子々孫々までこの場所で生きたいと思っている人は沢山いる。平和で、平和学習の場所にもなっており、子供たちも沢山通る。勉強の場にして、ここを中心に発展して欲しいという意見もあるが、それよりも何よりも、何かあった時に本当に何をしてくれるのか、私たちはどうすればいいのか、ということについて考えたことがあるのか。極端に言うと、大学の皆さんがこの近辺に住んでいたり、住むことを考えた場合に、子々孫々、自分の子、孫がずっとそういう危険にさらされ、精神的なストレスを感じることについて考えたことがあるのか。どういう風にすればいいと思っているのかお聞かせいただきたい。

(片峰学長)不安で夜も寝られないと言われる住民の方と話をしたことがある。そのお気持ちは十分に分かるし、そういうご心配を払拭できていない現状は認識している。人にもよるかと思うが、⑧リスクをどう考えるかということである
 ⑨感染症の問題は平和と密接に関係している。アフリカの人を中心に、色々な格差に苦しむ貧しい人達が先に感染症で倒れていく。それを防いで、制圧していくことは、まさに平和と繋がる道であり、長崎のまちの平和を希求する心と、感染症の研究を一生懸命頑張ることは全く矛盾しない。
 その上で、⑩今までなかったBSL-4 施設が建つわけで、新たなリスクが生じる可能性はあると思われる。しかし、そのリスクは今まで我々が説明してきたように極めて小さいものであるし、今後の検討の中で、そのリスクをゼロに近づけるための具体的な方策を確定していくことで、そのリスクに関する皆様の考え方も、少しずつ変えていただけるのではないかと考えている。
 重要なことは、グローバル化した世の中において、⑩長崎県にも何万人という外国人観光客が来ており、エボラ出血熱も含め、そういう感染症が日本や長崎に侵入し、伝播し、感染が広がるリスクの方がおそらく大きいだろうということである。したがって、我々としては、説明を尽くし、やれることをやり尽くす努力をしながら、できる限り皆様のご理解を深め、ご安心いただくために邁進するとしか今は言えない。
 そんなことを言われても怖い、不安でたまらない、夜も眠れないというお気持ちはよく理解できる。我々が目指すところは先ほど説明したとおりであり、その中で努力していくとしか今のところ言えないが、委員が思われているようなご不安は我々も共有しているつもりである。

質疑応答に関する批判,賛同,称賛

①一般論ではそもそも事故が起こらないように造ることができるわけです。

②これは大変すばらしいご認識です。ところが何に頼るかという所で残念なことになります。

③先行の事例とは一種の管理運営に関する実験であることに気が付いてもらいたい。安全度は相対的に増していくことは一般論として受け入れますが,忘れてはいけません。安全度を増していく最大の武器・原動力は,実は失敗の経験です。想定内・想定外の失敗を重ねて学習して行った結果が,現在の最高の安全水準なのです。従って,世界最高水準の安全な施設と言ったって相対的なものに過ぎず,長崎大学の施設もそこから一つの実験が始まることになるのです。そして,そこでの失敗を経験して,さらにより安全な施設へとなっていくのが最も可能性の高い進歩の姿と言えます。しかし,そんな実験に道連れにされる住民はたまったものではありません。
たとえ同じ失敗をしない仕組みを導入しても,別の失敗の可能性は必ずできてしまいます。その好例が,つい先日起こったアトランタ空港における大停電事故でしょう。大停電事故が起ってみて初めて,バックアップ電源が同じ系統だったのは失敗だったと気が付きました。それだって,初めはバックアップ電源が必要だと学習してそれに備えたのです。それなのに,まだ気が付いてないことがあったわけです。このような不幸な連環は原理的に限度はありません。

④この発言部分を議事要旨原案から抜かしていたのは,『施設は安全』のイメージを壊したくなかった,いわば市民に対して寝た子を起こすようなことをしたくなかったからでしょう。警察の話を隠したのも同類です。

⑤いよいよ片峰学長のリスク論が始まりました。『我々はリスクの中で生きているようなものである』というのは放射能リスクの時にも良く言われた理屈ですが,これは全く受け入れることができません。後にも出てきますが,社会活動,人間活動を行う上で付いて回るリスクと,別に坂本である必要はない危険な施設からのリスク,余計な放射能を浴びるリスクとを同列に論じてはなりません。国立大学の学長を9年間も務めた人がこんな認識しかもっていないことは,わが国のレベルを表わす一例で,国民,市民の悲劇というしかありません。

⑥ここは録音では,『リスクを限りなくゼロに近くするための対策を練ることがリスクアセスメントであり,これが極めて重要なことである』となっていました。ここも修正要求したのですが,修正されないままでした。

⑦「あれは明白に人災ではないか」ということが初め抜けていたのは,いくら最高の施設を造っても人災というヒューマンファクターで事故が起こるのなら,最高の施設を造る意味はないと批判されるからでしょうか?一方,元々の片峰学長の意図は,そんな人災も起きないように完璧なものを造ると言いたかったのでしょうか?興味深いですが,でもそれが実現できると思うのは大変おこがましいことと気づいて戴きたいものです。
実際に,リスクゼロにするのは神の領域だ,とも発言しておられるのですから,単なる詭弁あるいは矛盾のどちらかです。

⑧ここも⑤と同根の言明ですが,話は,リスクゼロにできないけれども,もっと大きいリスクを防ぐために必要なリスクだ,という主張になって行きます。つまり施設ができれば新たなリスクが生じるが,それはもっと大きいリスクを防ぐために仕方ないという理屈です。この理屈もおかしいのですが,⑨で述べることにして,ここでは別のことを指摘しておきます。
このようなリスクの比較論については,いったん事が起こると取り返しのつかない事態が生じる問題では,このような考え方を適用することは許されません。詳しくはここにかけませんが,その考え方は,リスク=発生確率×損害の大きさ というもので比較するということが基礎となっています。
ところで,福島の原発事故の損害の大きさはいくらにすればよいでしょうか?被害額を算出しますか?
いいえ,民主主義の下では,そういうものは,絶対起こったらいけないという意味を込めて,無限大としなければなりません。エボラのような兇悪病原体によるバイオハザードもこれに準じます。するとリスク=発生確率×無限大=無限大となって,比較することは不可能です。
このような場合,民主主義の下では,予防原則をあてはめることができます。予防原則とは,予防的にリスク発生源を回避することです。回避とは,造らないこと,または安全と思われる市民社会との距離を十分に取ること。リスク無限大の時はこれしかないのです。片峰学長のここのリスク比較論は原発推進の論理と同じで,設置推進者の上から目線の理屈に過ぎません。このような方が長崎大学の学長であったことは,長崎市民の悲劇というほかないのです。
(民主主義の下,としつこく書くのは,御用学者が幅を利かす世の中でなければ,という意味からです。)

⑨ここは理屈の単純なすり替えを行っていることに気が付いてください。貧しい人たちが先に倒れて行くというのが本当かは別として,それを防いで制圧して行くことがなぜ坂本で行われなければならないか,何の説得力もありません。いわば平和貢献をダシにした目くらましの理屈というべきです。
それほど真剣にアフリカの貧しい人のことを心配しているのなら,国際共同研究の音頭をとったらいかが。ノーベル平和賞も夢ではないでしょうに。

⑩外国人観光客による感染症の侵入がそれほどリスクが高いのなら,その比率がわずか2%程度の長崎は問題になりません。また坂本で行う理由にもなりません。長崎市にBSL4の動物実験施設があったって,別に市民が有利になるわけもなく,それでなくとももっと確率の高い都会には子や孫も住んでいたりするので,長崎市だけ守っても全く意味が無いのですが。)

第12回地域連絡協議会の記録はあと1回を予定しています。片峰学長がらみではない部分の記録です。楽しみにお待ちください。

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by nakamatachi3 | 2017-12-19 12:23 | Comments(0)



今年の8月22日に開催された第12回地域連絡協議会については,3か月も前に報道記事の紹介第12回地域連絡協議会関連報道という形でお知らせしました。
その協議会の内容について,前回の記事では片峰学長(当時,以下同じ)は実に情けない登場であったとほのめかしただけで,長らく放置してきました。それはこの間,議事要旨のまとめがなされなかったからです。このたび,4カ月近く経った今になってようやくその時の議事要旨案が我々委員に提示されたので,やっとその内容をお知らせ出来る情況になりました。


実は8月22日の第12回の開催後,ずっと間が空いて第13回は12月20日に開催されます。このような長期にわたる空白は初めてのことです。片峰前学長が,委員からの要請に応えるという名目で出席したのは,いったんけりをつけたい思惑の大学側にとっては渡りに船だったでしょう。
つまり,大学側は田上市長が設置容認し,国が一定の予算措置を講じたことで,地域連絡協議会のこれまでの役割を変化(設置の了解を得たという口実作り⇒安全対策の了解を得たという口実作り)させたかったのですが,その幕引き宣言に片峰学長の出席を利用したわけです。そのため,出席とは言いながら実質は幕引き演説だったのです(後述)。


片峰前学長は2時間45分の会議のうち,出席されたのはわずか最後の30分ほどでした。しかも,質疑とは言いながら,その三分の一は独演会(演説),三分の一弱はカメラ撮影を巡る混乱,残りの三分の一は質問に答えましたが,その数はわずか2つ,それも演説の続きのような長々としたものでした(次の記事でわかります)。


しかし,中間構想についてはたくさんの議論が積み残されたままであり,しかも設置ありきの議論であって住民はまったく認めてないのですが,もはや大学は地域連絡協議会はどうでも良いという姿勢に転じています。
とは言いながらも,市や県から,住民を切り捨てないように釘を刺されているので,この協議会をあからさまに無視はできないわけです。そういう状況の中で,片峰学長の演説で一旦店じまいする,そのような小賢しい演出がなされたことをこの記事でお伝えします。住民の信頼感もなんのその,形だけの既成事実づくりを優先する大学の体質をぜひ読みとってください。

社会に公表したい内容は,(1)学長発言を巡るカメラ撮影の混乱について,(2)学長の発言内容そのものについて,の2点あります。実に情けない登場と評したのは(1)に関してです。(2)では片峰(前)学長のリスクの認識がどんな程度なのか知ることができますが,次の記事に回します。
これらについては大学側がまとめた議事要旨を見るのが最もわかりやすいでしょう。

さて,ようやく提示された議事要旨案ですが,原案には以下に示すように,何か混乱した様子はみじんも書かれてなく,実に白々しい素っ気ないものでした。
幸い,手元で録音していたので,それを基に当然ながら修正要求を出して,右欄のような何とか許容範囲の記述を遺すことができたのですが,そのような点もぜひご鑑賞ください。
(議事要旨提示まで3カ月半以上,録音を取ってないければほとんどの委員は忘れてしまうでしょう。録音を取っていたからできたことです。まさか忘れることを期待してのことだったでしょうか?う~~ん,これほどの堂々たる抜かしをやるのですから,それはあり得ます(^_-)。
ただし,注意してもらいたいのは,これは発言事実の録音に基づく再現であって,その発言内容自体が真実である事を意味しません。たとえばフィルター試験では2重のフィルターで漏れはありませんでした,との発言があっても,それが真実とは限らないという意味です。その点,くれぐれもご承知おきください。)



それでは議事要旨の中で,カメラ撮影を巡る混乱に関する部分のみを,原案と修正後を対象比較してみましょう。下記です。赤文字の部分が原案からすっぽりと抜けていたのです。

当初示された議事要旨案(12月11日提示)
(下線は説明のため挿入)

(冒頭部分)P1
議事に先立ち、調議長から、代理出席者、オブザーバー及び事務局異動者の紹介があった。引き続き、調議長から、基本構想については、この協議会を含め、文部科学省が設置した「高度安全実験施設に係る監理委員会」や本学が設置した「長崎大学高度安全実験(BSL-4)施設整備に関する専門家会議」等、学内外の各種会議において十分に検討を行い、議論が深まったと考えられるため、本日の協議会終了後、一旦とりまとめを行う旨の説明があった。また、前回、片峰学長に対し、退任前に本協議会に出席して欲しい旨の要望があったため、本日、本学での用務終了後、片峰学長が出席予定である旨の報告があった。
(1) 長崎大学の感染症研究拠点の中核となる高度安全実験(BSL-4)施設の基本構想について
事務局(二村副学長)から、事前に郵送した資料3-3及び資料4に基づき、基本構想(中間まとめ)に関する委員からの指摘事項及び本学からの回答、ならびに基本構想の修正箇所等について説明があった後、調議長から、本日欠席の久米委員と山口委員からは特に異論はないとの連絡を受けている旨の紹介があり、概略次のような意見交換があった。

議事要旨の修正要求後
(①②などは説明のため挿入)

(冒頭部分)P1
議事に先立ち、調議長から、代理出席者、オブザーバー及び事務局異動者の紹介があった。引き続き、調議長から、基本構想については、この協議会を含め、文部科学省が設置した「高度安全実験施設に係る監理委員会」や本学が設置した「長崎大学高度安全実験(BSL-4)施設整備に関する専門家会議」等、学内外の各種会議において十分に検討を行い、議論が深まったと考えられるため、本日の協議会終了後、①一旦とりまとめを行いたいと考えているが、いうまでもなく今後も安全管理に関する取組み等々、この会議でのご意見を反映させていきたいので、引き続きご意見をお聞きしながら進めていきたい旨の説明があった。
また、前回、片峰学長に対し、退任前に本協議会に出席して欲しい旨の要望があったため、本日、本学での用務終了後、片峰学長が出席予定であり、②後半、議論の終了後、委員との質疑の時間をとりたい旨の報告があった。
(1) 長崎大学の感染症研究拠点の中核となる高度安全実験(BSL-4)施設の基本構想について
事務局(二村副学長)から、事前に郵送した資料3-3及び資料4に基づき、基本構想(中間まとめ)に関する委員からの指摘事項及び本学からの回答、ならびに基本構想の修正箇所等について説明があった。③その後、事務局から、従前の例に従いこれ以降の撮影を禁止する旨の連絡と、基本構想の議論終了後に学長からの発言があること、および学長からの発言に限り撮影を許可するので、議長の指示に従うよう要請が行われた。さらに、調議長から、本日欠席の久米委員と山口委員からは特に異論はないとの連絡を受けている旨の紹介があった後、基本構想の説明に関して概略次のような意見交換があった。
なお、説明の途中、一度に多くのことを説明されると、どういう説明があったか後から分からなくなるので、一つの項目ごとに区切って意見交換をすべきであるとの意見があったが、今回説明するのは前回会議以降に追加された20項目だけであるため、先に全体を説明した後に質疑応答を行う旨の説明があった。

当初示された議事要旨案
(12月11日提示)

(議論終了後)P9
 調議長から片峰学長へ発言が求められ、概略次のとおりお礼とご挨拶があった後、引き続き、意見交換が行われた。
(片峰学長)今回始めてこの協議会に出席させていただいた。今まで出席出来なかったが、・・・片峰演説・・・中略・・・
末永く長崎大学とお付き合いいただくことをお願いし、ご挨拶とさせていただきたい。

(神田委員)BSL-4施設設置に関する率直な意見や気持ちを聞きたかった。また、これまでずっとこの協議会の中でも発言してきたが、住民の生の声を聞いて欲しいので、傍聴に来ている地域の方からの質問に答えていただきたい。
(調議長)この協議会は、委員の方々にご発言いただく場であり、委員の方に代弁していただきたい。

(道津委員)施設を建設することで、住民にどのような危険が及ぶかもしれないと考えているのか。どこまでのリスクを学長としては住民に負ってくれと言いたいのか。それとも、国が出て来て支援するからそれでいいと思っているのか。

議事要旨の修正要求後


(議論終了後)P10
 調議長から片峰学長へ発言が求められ、概略次のとおりお礼とご挨拶があった後、引き続き、意見交換が行われた。
(片峰学長)今回始めてこの協議会に出席させていただいた。今まで出席出来なかったが、・・・片峰演説・・・中略・・・
末永く長崎大学とお付き合いいただくことをお願いし、ご挨拶とさせていただきたい。

④(調議長)学長の発言が終了したので、撮影はここまでということでお願いしたい。
(木須委員)カメラ撮影は続けてもらいたい。学長の発言だけ、学長の良い所だけ放送してもらったら困る。
(調議長)学長に対してご意見、ご発言がある委員は挙手をお願いしたい。
(木須委員)カメラ撮影を止めるのはやめてください。【注:無視された(^_-)】

(神田委員)BSL-4 施設設置に関する率直な意見や気持ちを聞きたかった。また、これまでずっとこの協議会の中でも発言してきたが、住民の生の声を聞いて欲しいので、傍聴に来ている地域の方からの質問に答えていただきたい。
(調議長)この協議会は、委員の方々にご発言いただく場であり、委員の方に代弁していただきたい。

⑤(道津委員)先ほど木須委員から発言があったように、学長の発言だけをテレビに映すのを許すのは、質問に対して学長が答えられないような場面があったら困るからなのか。撮影するなら、学長とのやり取りを最後まで撮影すべきである。フェアではない。フェアであれば住民も次第に信用して行くものである。撮影継続を許可してもらいたい。
(調議長)学長とのやり取りだけでなく、この協議会の委員のアンケートに基づき、以前から議論の部分は撮影禁止としている。
(道津委員)そういうことではなく、片峰学長が今日初めて来られたので、質問に対するやり取りも撮ってもらいたい。それが当たり前である。
(安田委員)調議長から発言があったように、この協議会の議論の進め方は以前から決まっていることで、学長が来たからそれを変更するというのは違うのではないか。
(道津委員)学長の発言の時だけ撮影を許すというのはおかしいのではないか。
(調議長)それは、事務局の説明と同じ、という解釈だからである。
(道津委員)そういう都合のいい解釈で進めていると、誰も住民は信用しない。
(木須委員)しかも学長の発言は、これでさも最終段階を迎えて無事に終わったかのようなニュアンスであった。住民の理解が大前提ということはどうなったのか。
(道津委員)これから質問することは大事だから、ぜひ撮影してもらいたい。
(安田委員)繰り返しになるが、委員の皆様でお決めいただいたことである。
(道津委員)決めたのは大学であって、私たちは納得していない。
(寺井委員)以前、確かに会議のやり方についてアンケートを行い、その結果の報告を受けた。何を基準にやっていくかというものがないと、会はまとまらないと思う。
【録音ではこのあとも,寺井委員のカメラ撮影禁止の擁護論が続く。無意味に長いので原案でも修正案でも省略。そもそも反対派の委員3名はこのルールは無効として認めていない。文末参照】

(道津委員)施設を建設することで、住民にどのような危険が及ぶかもしれないと考えているのか。どこまでのリスクを学長としては住民に負ってくれと言いたいのか。それとも、国が出て来て支援するからそれでいいと思っているのか。

調議長の発言をよく見て行きましょう。まず①の赤文字部分がごっそりと抜け,左欄の下線部のみの記述だけが原案とされたのは,会議の席上ではまだ協議会での議論をどんどん進めて行くかのような発言で委員を安心させながらも,後々の言質としては議事要旨に残さず,「いったん取りまとめを行う」ということのみ記録するという戦術です。ここはカメラ撮影禁止とは直接関係は無いのですが,これで地域連絡協議会のこれまでの役割はいったん終わったという店じまい意図が露呈したものだと思われます。次の記事で取り上げます。


②③④⑤の赤文字部分がカメラ撮影禁止を巡る騒動の部分です。(カメラ撮影の禁止とは一体何か,文末をご覧ください。)
実に微妙な言い方を調議長はしています。つまり,学長の演説とその後の質疑,と分けているのですが,そのことを委員に悟らせず,演説部分は説明に該当するのでカメラ撮影は許可,その後の学長との質疑は議論の部分に相当するのでカメラ撮影は不許可,というように,あとで強弁するための布石を打っているのです。
必要なことすべては言わず,強弁する理屈だけは発しておく,小賢しい戦術,いやいや,立派な高等戦術なのでした。しかし,厳密に突き詰めれば相当に怪しいのですが,住民の信頼感を損ねることなど,調さんは意に介していません。


ところで,この間,片峰学長はどのような態度でいたのでしょうか?なんと調議長のすぐ横でニタニタと(いや,ニコニコと)ただ笑っておいでなのでした。
私が,実に情けない登場と評したのは,この時のことです。「まあまあ,調さん,良いではないですか。カメラで撮らせてあげましょう。」という余裕の態度ができないものか,と思ったからです。実に怪しげな高等戦術とその基になる根拠のないカメラ撮影禁止のルールなど,『私には無用です』と言えなかったことを非常に残念に思いました。カメラ撮影禁止で守ってもらおうなんて魂胆が情けないのです。一体どんな心配をされたのでしょうか?


【カメラ撮影の禁止】そもそもカメラ撮影禁止というのが噴飯もののルールなのです。それは,初めの事務局からの説明の部分は報道を含め撮影OK,その後の議論に入ったら撮影禁止というルールです。
地域連絡協議会の第1回から第3回目あたりでずいぶん抗議をしたのですが,多勢に無勢,大学傀儡の多数派委員によって,ルールにされてしまったのでした。
こういう利益相反の議長運営の会議では,カメラ撮影の禁止はよくあること,会議運営側には必要なことです。後に残る議事録には,会議の混乱の痕跡をすべて消し去ることができますから。
そもそも,毎回の会議で初めに事務局からの説明,その後それを基に議論するというスケジュール運営が,本来の地域連絡協議会の趣旨に反しています。地域連絡協議会の趣旨は双方向の議論ですから。
まあ,このような運営をしている地域連絡協議会は,地域住民の合意や理解を得る手段としては何の正当性もないということを,皆さま,知っておいてください。

この協議会では,そのルールを,協議会委員の希望があるからという理由で導入しました。ところがそれは一体誰が希望したのかはわからないのです。匿名のアンケートによって,そういう希望を書いた人が一人か二人いた,という口実です。副議長の山下委員は弁護士ですが,そのお方も『カメラ撮影禁止を希望する人が一人でもいれば禁止すべきだ』という珍論をご披露なさいました。でも弁護士なのに,地域のことを議論する会議で『カメラがあれば自由に発言できない人』が委員になっている矛盾には気が付いておられませんね。そういう人は発言しても大学側へのヨイショ発言ばかりするからでしょうか。(町内の人に知られたらさすがにいやなのでしょうね。)
その匿名アンケート結果は公開されましたが,禁止やむなしの理由として,『自分は構わないが,そういう人が一人でもいたら禁止すべきと思う』という意見が(山下委員だけでなく)大半でした。このアンケート結果は資料として公開されているはずですが,もはや確認するのもばかばかしい笑い話です。


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by nakamatachi3 | 2017-12-16 14:04 | Comments(0)



先月11月24日に行った,長崎市長に向けての「長崎大学坂本キャンパスへの「BSL−4施設」設置容認の撤回を求める陳情」の際には,肝心の田上市長が欠席されました。
何という市民軽視の姿勢だ!という観点から猛抗議したところ,ようやく直接受け取る場を設定してくれました。
こういう経緯の下,以下の要領で再陳情を行う運びとなりましたのでお知らせします。多数の方のご参集をお待ちしております。

    
期日:12月19日(火)
時間:15時30分より
場所:市役所3階第二応接室
趣旨:【「BSL−4施設」の坂本設置容認の撤回を求める再陳情】


 なお,当日はこれまでに集まった署名簿等(一万数千筆)を田上市長に直々にお眼にかける予定です。(ただし,署名に応じて下さった方との約束により,提出は致しません)。

ただ,この面会条件とても,私たちの要望からはほど遠い内容です。私たちの要望は以下の通りでした。
(1) 市長が浦上の地へ出向き住民から直接話を聞くこと(実は二年半前に一度市役所で住民と面会したことがあるのです。その時は容認意図は全く隠しており,一度浦上へ出向いて話を聞くことを約束していたのでした。)
(2) 多くの住民が参加できるよう,平日だったら夜,昼間だったら土曜か日曜に設定すること(今回は平日の3時半から)
(3) 多くの発言や議論をするために,十分な時間を取ること(今回示されたのは30分間)。

30分でいったい何がわかるんだろ?という思いはありますが,今回はこの提案に乗ってみます。

報道機関へのお知らせ文
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by nakamatachi3 | 2017-12-14 14:50 | Comments(0)



11月24日に,田上市長に対して,ちょうど1年前に行ったご自身のBSL4施設の坂本設置容認発言を撤回するよう求める陳情を行いました。
その時の報道記事をご紹介します。


24日の陳情そのものについては,予告と簡単な報告,並びにここに掲げた報道記事の紹介はフェイスブックで行っていました。しかし,このブログに何にも書かないと,全く伝わりませんね!空白感が漂うのでこちらにも記事化して行きます。


この時の陳情の様子は報道各社が取材してくれました。テレビはNCCが当日(24日)の夕方放映,新聞は長崎新聞,西日本新聞,読売新聞,朝日新聞の各社が翌日に長崎版で報じてくれました。新聞記事のコピーを載せておきます。

2017年11月25日 長崎新聞
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2017年11月25日 西日本新聞
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2017年11月25日 読売新聞
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2017年11月25日 朝日新聞
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by nakamatachi3 | 2017-12-14 12:06 | Comments(0)


この記事も一瞬のうちに消えてしまった記事の一部です。まあそれはともかく,最後に重要な話がありました。
陳情審議自体は既報の通り(これこれ),ですが,その審議中に委員の皆さん方が大きな誤解をしているなと感じられる課題がいくつかありました。例えば次のことです。


(1)諸々の安全神話の盲信
 考えられるリスクにはすべて対策があるから安全です,というあの話。それをそのまま信じておられることには驚かざるを得ませんでした。想定されたリスクへの対策だけで安全が確保できるのなら何の苦労もありません。想定されたリスクへの対策にしても,対策とは何かたった一つの操作とか機器の作動で完了ではないのです。 
 多くの操作や機器・センサー等のの作動,人間の処置などが複雑に絡み合い,相互に依存しています。大きなシステムとはそういうものです。その中のどれか一つ不具合があっただけで,どんな異常事態が生じるか誰にも予測できません。このような安全説明が通用するようでは,福島原発事故で国民すべてが決心した『安全神話は絶対に受け入れない』は早くも死語と化しつつあるようです。(何がどのように安全神話なのかについては,このブログのほかの記事をご覧ください)。
 もう一つ,想定されたリスクへの対策ですらこうなのに,リスクには事前に想定していなかったものもあるのです。これにはむろん対策の立てようもありませんので,起こったらあとは神様仏様に祈るしかありません,紙一重の幸運を。


(2)長崎大学への信頼が地に落ちていることを知らない
 長崎大学はこれまでの設置推進の言動を通して,住民たちからの信頼感は残念ながら地に落ちています。ところが,議員さんたちは長崎大学が住民への説明を丁寧に繰り返し,地域連絡協議会でも十分な理解を得ながら設置を進めているというように思っておられました。これは残念ながら誤解ですのでぜひ修正していただきたいものです。現に,地域連絡協議会に委員の一人として出席している長崎市の担当者は,地域連絡協議会の議論の進め方が公平ではないという指摘に対し,否定しておられません
 いろいろな証拠を挙げることができますが,この陳情の際に出た,脅しともとれる説明を行う体質について書き残しておきます。(さすがに,今はまずいと思って軌道修正していることでしょうが)


 14日付けの西日本新聞をご覧ください。西日本新聞には陳情の参考人の一人の訴えとして,『「(BSL4施設に)反対し続けていると大学病院も移転することになる。それでもかまわないのか」と発言したとして問題視。「説明とは名ばかりで一方的な説得と脅しに過ぎない」と指摘した。』と伝えるとともに,長崎大学もそのことを認めたことまで書いています。
 この発言は説明した教授がたまたまそういう脅しの体質を持っていたからでしょうか?いいや,決してそうではないでしょう。どうも長崎大学自身が,もともとそういう理屈を効果的に使おうという姿勢でいたことが強く疑われるのです。
 というのは,このブログにも,そのようなコメンターが現れたことがあるからでます。本ブログのトップページの一番下,コメント欄をご覧ください。

yさんという方が現れ,長いコメントを残しているのですが,わかり易いのは
Commented by y at 2015-12-02 22:49
のコメントでしょう。(とはいえ,なんで大村市が出てくるのかなど,いきなりではわかりにくいので,読者はその前から丁寧にお読みください。)

Commented by y at 2015-12-02 22:49
”せっかくBSL4を受け入れるのならということで、大村市民が、病院移転も交換条件につけるかも知れません。それから160年の歴史ですが、市制前の医学伝習館の時代から歴史を数えるのなら、坂本じゃない場所にあったこともあるので、歴史を壊すことにはならないと思います。”


yさんは,大学の中からコメントを送ったことがIPアドレスからわかっていますが(従って,大学関係者。追求すればだれか特定できるでしょう),もともと,『大学病院が無かったら君たちは困るだろう?』という考えをお持ちの方も多いのです。

ところが,この脅しは完全なるハッタリであることは明らかなのです。なぜならば,大学病院は厳しい独立採算を強いられています。自分で儲けないといけないのです。そのために最も重要なのは何でしょうか?それは立地です。それこそ住宅密集地に無ければ,採算が取れないのは火を見るより明らかであり,研究所団地などに移転できるはずがないのです。

つまり,説明会で住民に凄んで見せた某教授は,完全にハッタリをかましたわけです。こんな人間たちが,BSL4施設を造ろうとしているのです。おこがましいにもほどがある,というものです。
コメントのやり取りの中に書いてはいますが,見落とされるといけないので,ここにも書いておきます。実験従事者が何らかの実験室内感染事故を起こした場合の対策ですが,本来はそういう時のために,実験施設内に指定医療病棟を何床か用意しておくべきなのです。大学が坂本キャンパス設置に異常にこだわる最大の理由(の一つ)が,別に市民のためではなく,その万一の実験作業者の感染時のためであることは意外に知られていません。


大学の説明は,最初っから,この施設は医療施設であるかのような誤解を期待した説明,この施設がないとエボラの検体を外国にまで送らないといけないなどの市民の焦りを期待した嘘の説明,等々を繰り返してきました。これらも脅しの一種と言えるでしょう。
(エビデンスは,このブログの初めのころにたくさん書いていますので,この記事では省略します。)

2017年9月14日 西日本新聞
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2017年9月14日 朝日新聞
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by nakamatachi3 | 2017-12-06 12:59 | Comments(0)