『BSL4施設を考える住民と市民の集まり』の報道の仕方


『BSL4施設を考える住民と市民の集まり』は昨26日に予定通り開催されました。この集まりの報告は別に行う予定ですが,まず各社の新聞報道について記録しておきます。

この集まりには3つの要素がありました。
 1.元国立感染研主任研究官・新井秀雄氏の基調講演
 2.集まった人数を含めた自治会長の言葉の紹介
 3.田上市長への公開質問状に対する回答に関する事

1では,研究施設がいかに危険であるか,住宅密集地に施設を建設することは最悪の選択,であることなどを市民の皆様に勉強してもらいました。
2では,300人もの市民が集まったこと,各自治会長らが改めて力強く反対を表明することで,市民たちに反対運動はこれから本番であることを伝えて理解してもらいました。
3では,田上市長の回答が住民をなめきったものであったこと,田上さんは市長という立場を私物化した傲慢極まる人物であること,などが明らかになりました。

これら3要素を各新聞はどのように伝えたでしょうか。下記をご覧ください。(日経新聞には記事が書かれていませんでした。毎日新聞は設置反対の方にコピーを送って戴きました。)

朝日新聞
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朝日新聞の記事の特徴は,
1.基調講演には一言も触れていない
2.参加人数を記載していない,
3.施設の危険性を具体的に書かず,見出しを含め自治会長の不安発言だけを書いている,
4.『県・市は、安全性の確保について国の関与が明確になったことなどを踏まえ、・・・』という文章の挿入,
などでしょう。
特に,最も中心的テーマであった基調講演を何事もなくスルーできる神経は相当なものです。岡田将平記者は堂々と署名入りで記事を書いているので,責任も受けて立つつもりでしょう。このスルーについて,どのような合理的判断があったのか,明確にしていただきます。得点は悪質なのでマイナス点です。3と4についての批判は末尾をご覧ください。
読売新聞
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読売新聞の記事の特徴は,短い記事の中に,一応満遍なくキーポイントを記述し,最低限の報道の良心を保っていることです。
ただ,田上市長の回答に関する部分のみが省かれていますが,このことは大きな問題ではないです。なぜなら,回答があまりにも住民を見くびったもので,記事にする価値などどこにもないからです。欲を言えば,そのような回答を送った田上市長の姿勢に言及して欲しかったのですが,でもこの内容であれば及第点を差し上げます。

西日本新聞
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西日本新聞の特徴は,記事内容が非常に丁寧であるということです。「計画を白紙に戻せ」のような雰囲気を伝える記述,基調講演における危険性の具体的中身,自治会の列記,そして田上回答を『行政報告の文章』と記述した点,などです。このような田上回答の表現は,田上さんの住民をおちょくった姿勢が浮き彫りになります。
及第点以上に,非常に高い得点を与えたいと思います。


長崎新聞
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長崎新聞の特徴は,西日本新聞と同じく,非常に丁寧であります。
田上回答については記述が無いものの,読売新聞と同様,報道の価値が無いと考えたのでしょう。しかし,西日本新聞のように,田上回答の本質を浮かび上がらせてほしい所でした。
とはいえ,こちらも非常に高い得点を与えます。

毎日新聞
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このブログを見た或る読者の方が,毎日新聞記事をコピーして送ってくださいました。この場を借りて,深く感謝申し上げます。

毎日新聞記事の特徴は,短い記事の中に必要最小限の事を要領よくまとめてあることです。
一番の特徴は,田上回答の非常識さを,回答が市議会冒頭で行った行政報告であったこと,それを読み上げた時に参加者から失望の声が上がった,と表現して記述している点です。
これだけでも,この記事は価値があり,非常に高い得点を与えます。



以上のように見てくると,朝日新聞のひどさが特に際立ちます。言葉にもなりません。これは記事を書いた岡田将平という記者の個性だけに起因するとは限らないと思われます。というのは,朝日新聞全体でこのBSL4施設の国内設置を推進する姿勢だからです。


国内設置の推進自体は見解の相違で,朝日新聞の勝手ですが,残念ながらというか不届きなことに,設置場所とセットで考えていないのです。この施設を住宅密集地,あるいはキャンパス内に造る時,それは学生や教職員,さらに住民を犠牲にすることを前提とした事業となります。

そのようなものを,必要性があるというただそれだけの理由で,どこに造るかの知恵を働かせることもなく設置推進するとは,朝日新聞の知性が疑われても仕方ないです。そうでないとしたら国の危機管理(つまり国防)の番人を気取っているのかもしれません。ともかく,朝日新聞はそのような事業の推進に加担している新聞ということです。まさに,汚名として残ることでしょう。



さて,ごちゃごちゃするので上に書けませんでしたが,朝日新聞記事の特徴3について,その意図を暴いておきます。
見出しを含め,
不安発言ばかり書かれています。それは場合によっては住民の不安を代弁した,良い記事にもなりますが,この記事の場合,具体的なリスクが何も書かれていません。

このこととセットで考えると,深謀が見えて来ませんか?そうです。『根拠のない不安』ばかり言い募っている,という印象を作り出すことができるのです。この姿勢は当然ながら,中立的・客観的なものではなく,明らかに推進側に加担したものです。


次に,朝日新聞記事の特徴4について,その隠された意図を暴いておきます。
『県・市は、安全性の確保について国の関与が明確になったことなどを踏まえ、・・・』という文章は,県・市の見解ではなく,一般的な認識として書かれています。

一般に,『安全性の確保』と『国の関与』とは直接つながりません。国が関与したとして,事故が逃げて行くわけではありませんからね。実際,菅官房長官は『事故が起こったら国の職員を派遣する』と,事故が起こる想定で,国の関与の一例を説明しています。

朝日新聞の記述は,
『安全性の確保』が『国の関与』によって得られる,というようなゴマカシをそのまま認めた記述になっています。このような見解は,県・市の主観に過ぎず,通常はそういう場合,『県・市は、安全性の確保について国の関与が明確になったとして、・・・』と書くものです。
このあと2行ほど書いていたのですが,住民多数の意見によって削除しました。
岡田将平記者の反論をお待ちします。ここですべて紹介しますのでご安心ください。

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by nakamatachi3 | 2016-11-27 12:31 | Comments(5)


田上市長への公開質問状


時間がないので,取り急ぎアップだけしておきます。

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by nakamatachi3 | 2016-11-22 18:02 | Comments(0)


緊急記者会見の声明文


国はついに動き初めました。住民はこれからが本当の反対運動の始まりだと思っています。反対の決意を新たにし,絶対に坂本設置を認めないことを内外にアピールするため,本日緊急記者会見を行って声明文を発表しました。

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私たちは土曜日の朝,NHKのBSニュースで第一報を掴み,ついにやってきたか!と驚きと憤りを持ってそれを見つめました。しかし,今回のことはある程度予測していたことであり,反対の決意は全く変わりません。声明文を読んでいただければ,反対するのが当然のことだときっと感じてもらえるに違いありません。


国と長崎大学はこれまで設置のための大前提としていた『住民の理解が得られた』という大義名分をついにあきらめたようです。そして,どうしても造りたい国と長崎大学は,なんと民主主義を切り捨てる方向を選びました。
教育を司る文部科学省や国立大学が,最低限の民主主義の大義名分さえ守ろうとしないことに,怒り,呆れるしかありません。


住民は坂本キャンパスへの設置を絶対に阻止する決意を新たにしました。法廷闘争を含むあらゆる合法的手段で対抗する覚悟について,これまでも多くの文書で,文部科学大臣や長崎大学長に宛てて警告しています。
長崎大学には,とりあえず次の2つの批判を捧げます。

1.『税金で賄われている分際で,地域住民へのリスクを負わせる申し訳なさを毛ほども感じずに研究をやりたがる身勝手さは断じて許しがたい』
2.『税金で賄われている分際で,地域住民と法廷闘争を繰り広げる異常さを感じ取れ』



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by nakamatachi3 | 2016-11-17 19:10 | ・長崎大学の主張への批判 | Comments(4)



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クリックすれば大きくなります。

近隣自治会住民の圧倒的多数がBSL4施設に反対していることは市民の皆さんもある程度はご存知です。しかし何と言っても,エボラの棲息することになるキャンパスと隣り合わせの地域の住民と,遠く離れた地域の住民とでは,その危機意識において,やはり天と地ほどの違いがあります。

そのため,ずっと以前から,如何に市民全体に本当の危機感を持って戴くことができるか,ずっと課題になっていました。そして,今回ようやく下記の集会を開催する所までこぎつけたというわけなのです。

この集会では,BSL4施設とはどんなものか,どのような危険が潜んでいるのか,大学の安全神話ではない,真の実態を勉強することができます。講師は元国立感染研の主任研究官:新井秀雄さんです。ウイルス研究の成果の陰に,どのような危険な実態があるのか,一緒に勉強しましょう

一旦施設ができると,そのリスクは周辺だけにとどまるわけにはいきません。ぜひ一緒に勉強して,反対の気持を共有できるようになったら,その意思を長崎大学長,長崎市長,長崎県知事,および国に届けましょう。
どうか皆さまの知人やご家族ともども,この集会にご参加ください。


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by nakamatachi3 | 2016-11-16 17:57 | Comments(0)