①-4 会議の開催情報と議事概要の公表は一般住民にも 2015-04/19

有識者会議についてのもう一つの問題は,会議の公開と議事概要の公表の問題です。実はこれらに関して,要項にはほとんど書かれていないのです。わずかに,非公開時のみ議事の概要を公表すると第5条第2項に書かれていますが,通常の公開時の会議に関してはどこにも見当たりません。

しかも,公開の会議と言いながら,開催の情報はこれまで(2015年4月19日時点)一般住民には知らされていません。
(有識者会議はすでに過去2回(2015年4月19日時点)開かれたようです。しかし,いつ,どのように開催されるのか,私たち住民は全く知りませんでした。事後にニュースなどで知ることとなりましたが,要項にある,会議の公開・非公開とは一体誰に対してのものでしょう?)

有識者会議の開催情報はどうやら報道メディアには知らされているようです。長崎大学は,一般住民に事前に知らせることは不要と考えておられるのでしょうか?住民が多数押しかけたら会議自体も成り立たなくなるでしょうから,傍聴制限はやむを得ないとしても,会議の公開を謳うのであれば,すくなくとも開催情報程度は広報すべきと考えます。それも報道を介してではなく(各社にとって報道は任意であり伝達は不確実),ホームページでお願いします。

それから議事概要の公表についてですが,要項には非公開の会議の場合にしか言及されていません。公開の場合には言及がないのですが,あまりにも当然だからなのでしょう。
とにかく,公開,非公開に関わらず議事の概要をまとめ,公表してくださるようお願いします。そしてその概要は,報道メディアだけではなく,一般住民にも閲覧・参照できるようにして欲しいのです。
(実際,過去2回の会議の概要は未だ一般住民の手に届いてはおりません。あるいは手に入れる方法を広報してありません。)

今のままでは住民を置き去りにしているという評価が定着します。住民と共にこの問題を考えて行こうという姿勢ではないのですね。

この項,次が最後の予定です。『有識者会議要項と批判』シリーズの記事をあと1回予定していましたが,その項目は時期尚早で様子を見ることにしました。従って,この回を以ってこのシリーズ記事はいったん終わります。
終えるにあたって(2015年4月19日時点),シリーズ1で心配した,有識者会議を上から目線で利用するつもりではないか?という疑いは晴れていないことを強く訴えておきます。

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by nakamatachi3 | 2015-04-19 00:01 | Comments(0)


①-3 有識者会議の中立性は担保されている? 2015-04/18

有識者会議については権限の問題と並んで重要なのが,中立性です。社会的影響力を持つ場合は無論のこと,内規であってさえ中立性が確保されていなければ単なる茶番劇であるということにはどなたにも同意していただけるでしょう。果して中立性は担保されているでしょうか?

この観点から心配なのは第5条です。条文にはあっさりと,

 有識者会議は非公開とすることができる

と書かれているのみです。その際の要件は書かれていません。しかし,有識者会議の方々には,本来,すべて公開の場で堂々と発言していただきたいと思うのは身勝手でしょうか?住民にとって大事なことを議論されるのですから。一体誰に聞かれたくないことがあるのでしょうか? 住民でしょうか?

とはいえ,確かに住民に不都合な意見を述べたい場合もあるでしょう。そういう発言も自由にできる場であるべき,という理由は理解できます。匿名性の保証は選挙における投票の秘密が保証されることを見るまでもなく,民主主義の根幹をなすものです。従って,自由な発言を行うために非公開を希望されるならやむを得ないことかもしれません。

けれども,そうであるならば同時に,長崎大学に不都合な意見を述べたい場合もあるはずです。特に,有識者会議メンバーは片峰学長が委嘱したものです(第3条第2項)。すると,有識者として選定してくれた人に対して,一般には遠慮が生じるものです。中立性の観点からは,そういう人にも気兼ねなく自由に発言できる場となっていることが必要です。
もちろん,何の遠慮もなく自らの良心にのみ従って発言できる方がほとんどと思いますが,大事なことはそういう個性の問題に帰することなく,制度設計の問題として中立性が担保されるかどうかなのです。

この立場から要項を再び調べると,第7条に心配な点がありました。第7条は有識者会議の事務を長崎大学の事務の一部署(研究国際部熱帯医学研究支援課)が担当すると定めています。

もしこの事務担当が非公開の会議にも及ぶとすれば,これは学長がその場に列席していることと同じです。これでは制度設計として中立性は担保されていないと言わざるを得ません。
実は要項には非公開の場合の事務担当についての明記がないのです。要項を作成するにあたりそのような配慮に想到しなかったのか,運用で事務担当を外すことを想定したのか,わかりません。ただ,要項を見る限りでは,非公開の場で事務担当を会議の場から外すことは可能だと思われます(この場合,第5条第2項で要請されている議事概要の公表に際して,議事録は当然,議長が取ることになります。)

以上要するに,有識者会議には,もし非公開の会議を行う際には長崎大学側(事務担当職員)にも非公開とされるよう,お願いしなければなりません。客観的中立性確保のために。

①-4 へ続く


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by nakamatachi3 | 2015-04-18 07:59 | Comments(0)


①-2 第1条と第2条で要項の性格がわかる 2015-04/13

第1条と第2条を見ると,有識者会議の性格がぼんやりながら見えてきます。これからすると,有識者会議要項なるものは,長崎大学の内規の一つというものでしかあり得ませんし,そうでなくてはいけないものです。

まず,第1条の趣旨は,長崎大学の外部からも意見を聞いて,設置推進の参考にしようということ,第2条は第1条を受けた形で,意見を聞きたい課題として3点を挙げたもの,という構成になっています。

これだけなら,自分たち以外からも意見を聞いて,設置推進の参考にしようという好ましい態度と言えましょう。外部のどんな人々の意見を聞くかは長崎大学の自由裁量に属することであって,いわば要項は内規に相当するものとなるからです。

しかしながら,長崎大学は有識者会議の存在,運用を報道メディアや市民に伝えており,明らかに有識者会議の意見を社会的な影響力として使おうとしています。だけども,例えば,第2条の(2)にあるBSL4の必要性や設置場所について,一体どんな意見を期待しているのでしょうか?国としての必要性なのか,長崎大学としての必要性なのか。あいまいです。

もちろん,上に書いたように,どちらの必要性であっても有識者会議にそのような権限はありません。仮に長崎大学に設置することが必要という意見が出されても,長崎大学として設置推進の根拠にすることはできません有識者会議に権限がない以上,何の意味もないのです。ひょっとしたら,片峰学長は,『有識者』という偉い人たちの意見だから住民はそれを尊重しなさい,という上から目線の利用を考えておられるのでしょうか?まさかとは思いますが,片峰学長,いかがでしょうか?もしそうなら住民の信頼を失いますから。

一方において,私たちも『有識者』の方々がどのような判断をされるのか非常に楽しみです。もし,有識者会議によって住宅地である坂本キャンパスへの設置は好ましくないという意見が出されたら,こちらはぜひ参考にされて,長崎大学には設置計画の速やかなる白紙撤回をお願いします。それでこそ内規としての要項が活きるというものです。

①-3 へ続く


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by nakamatachi3 | 2015-04-13 22:06 | Comments(0)


 ①-1 有識者会議要項に顕われた姿勢 2015-04/09

要項は,長崎大学高度安全実験(BSL-4)施設に関する有識者会議要項に掲載しました。要項に関する議論は以下で行いますが,その前に大学側の安全神話にすがった姿勢が如実に顕われていることに,皆さんに気が付いて戴きたいのです。

長崎大学はBSL4施設を相変わらず高度安全実験施設』と呼んでいます。だけど,これは実におかしい呼び方です。もし『BSL4施設=高度安全実験施設』が成り立つとすれば,

『BSL4病原体=高度安全病原体』

となってしまいます。つまり,エボラウイルスは高度に安全な病原体となってしまいます。そしたらそもそも施設なんかいらないわけですね。
もちろん,長崎大学もエボラウイルスに対してはそのように言うわけはありません。施設の方だけ『高度安全』をつけて呼ぶのです。理由は,施設は安全であると印象付けたいからなのは明らかです。これは安全神話を住民に刷り込もうとする不埒な所業と言わざるを得ません。

 でも果たして『BSL4病原体』って実際に言った例はあるのでしょうか?あります。この記事(高度安全実験(BSL4)施設:医薬ジャーナル社)の中で,片峰学長自ら堂々と述べておられるのです!リンクが切れてもいいように,ここに写しておきます。当該記事の第4段落にそれはあります。

「病原体は危険度のレベル(バイオセイフテイーレベル:BSL)に応じて4つのグループに分類され,それに応じて,その病原体を取扱える研究施設の構造が決められる。エボラや天然痘ウイルスなどもっとも危険度の高いBSL4病原体はきわめて厳重な封じ込め構造をもつBSL4施設でしか取扱えない。ところが,わが国で稼働中のBSL4施設はない。先進国のほぼすべての国や,南アフリカ,インド,中国,台湾でBSL4施設が稼働している。BSL4病原体が侵入した場合の国家の危機管理の観点のみならず,このままではわが国の感染症研究は世界に遅れをとり,由々しき問題である。」

これは片峰学長自身が,自信満々に語っておられる記事なのです。果たして住民の安全について信頼できるお方なのでしょうか?心配になってきます。
『高度安全』という言葉をどうしても使いたければ,『高度に安全対策が必要な実験施設』『高度に安全対策が施された実験施設が必要な病原体』などと言うしかありません。それほど危険が想定される施設,病原体,ということです。


この項,続きます。⇒①-2 へ続く


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by nakamatachi3 | 2015-04-09 22:22 | Comments(0)

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by nakamatachi3 | 2015-04-09 21:56 | Comments(0)


 ② 有識者会議のメンバー 2015-04/09

 以下の通り,公表されています。(クリックすれば大きくなります。)
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by nakamatachi3 | 2015-04-09 19:21 | ・ニュース | Comments(0)


1.有識者会議って一体何だろう? 2015-04/11

 ⓪ 有識者会議に対する違和感
 ①-1 有識者会議の要項と批判その1(要項に顕われた姿勢) 2015-04/09
 ①-2 有識者会議の要項と批判その2(有識者会議の権限と性格) 2015-04/13
 ①-3 有識者会議の要項と批判その3(有識者会議の中立性) 2015-04/18
 ①-4 有識者会議の要項と批判その4(会議の公開と議事概要の公表) 2015-04/19
 ② 有識者会議のメンバー 2015-04/09
 ③ 長崎大学高度安全実験(BSL-4)施設に関する有識者会議要項 2015-04/09

2.有識者会議報告に対する批判 

(作成中)
報告について一言でまとめると,所詮は他人事の議論に終始していますが,大学のブレーキ役も少しは果たしています。順次批判・考察を加えていきます。



3. 有識者会議関連ニュース

(作成中)

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by nakamatachi3 | 2015-04-09 18:35 | ・ニュース | Comments(0)



0. 有識者会議への違和感 2015-04/11

有識者会議なるものへの違和感をより明瞭に言語化できましたので,追加で書いておきます。

そもそも長崎大学は一つの教育研究機関に過ぎません。そういう存在に過ぎない一機関が,国の問題として考えるべき社会的に影響の大きい事業(原子炉設置なども想定してみましょう)を行う場合,そこの一学長が選定したに過ぎないメンバーが一体どういう責任を負えるのでしょうか?負えるはずがありませんね。

もしかしたら,「課題解決」のために「有識者会議のすぐれた意見」を参考にしたいだけなのでしょうか?もしそうなのであれば,それは完全に学内の問題です。単に学内のワーキンググループの活動に過ぎません。そういうもので仮にゴーサインが出たからと言って,これっぽっちも推進の根拠にはなりません。内々で参考にされることは少しも構いませんが,住民にとってはなんの関係もありません。
⇒より詳しくは有識者会議の要項と批判その2をご覧ください。

1. 有識者会議って一体なんだろう? 2015-04/09

有識者会議なるものがいよいよ動き始めました。でも一体有識者会議って何なのでしょうか?よく考えると意味がさっぱり分かりません。
私たちは大学の主張に対する批判の項目別まとめにおいて,D-c-①の項目で次のように批判しています。
『大学が恣意的に選んだ有識者会議では何の意味もない。国の組織による規制委員会のようなものが必要。』
この趣旨は,第三者による国の組織が,国の法律に基づいて設置審査を行うことが必要だということです。そのような設置審査基準がない状態で,一体有識者会議は何を議論しようとするのでしょうか?(実は『有識者会議の要項』という長崎大学作成の規則があります。そこに検討する内容として3項目書かれているのですが,それがどういう意味なのか非常にわかりにくいのです。その記事( 有識者会議の要項と批判その1その2)で改めて批判します。)

さらに重要な点,片峰学長は有識者会議を一体どのように利用するつもりなのでしょうか?
まさか,『有識者』と呼ばれる偉い人たちに,設置推進に都合の良い意見を出してもらって,それを住民の意思を無視する道具として使おうというつもりではないでしょうね?そういう上から目線の態度では住民の信頼がますます損なわれることになります。

とはいえ,『有識者』として片峰学長の指名を受けたような方々なら,きっと高い見識をお持ちの方々でしょう。どうか,『有識者会議』のメンバーの方々には,良心に支えられた高い識見を示してくださるよう,期待とともに心からお願い申し上げます。

この記事では有識者会議の成り行きをウォッチしながら,片峰学長の姿勢をお伝えしていきます。

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by nakamatachi3 | 2015-04-09 18:17 | Comments(0)



長崎大学の設置予定地と見られる坂本キャンパスの周辺住民自治会のうち,いくつかの自治会において,自治会の住民に対してBSL4施設の設置に関する賛否意見調査が行なわれました。その結果を入手でき次第,この欄でお知らせします!

① 平野町山里自治会 2015-04/04
アップ
総世帯数施設設置に賛成施設設置に反対どちらでもない
2871114616
回収数
回収率
施設設置に反対の割合
施設設置に賛成の割合
173
60.3%
84.4%
6.4%

② 橋口町自治会 2015-04/04
 アップ
総世帯数施設設置に賛成施設設置に反対どちらでもない
3554414864
回収数
回収率
施設設置に反対の割合
施設設置に賛成の割合
256
72.1%
57.8%
17.2%


③ 上野町東部自治会
2015-05/15 アップ
総世帯数施設設置に賛成施設設置に反対どちらでもない
152136238
回収数
回収率
施設設置に反対の割合
施設設置に賛成の割合
113
74.3%
54.9%
11.5%

④ 三自治会を総合した結果
2015-07/24 アップ
総世帯数施設設置に賛成施設設置に反対どちらでもない
79468356118
回収数
回収率
施設設置に反対の割合
施設設置に賛成の割合
542
68.3%
65.7%
12.5%

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by nakamatachi3 | 2015-04-04 17:40 | ・ニュース | Comments(0)