陳情に関する審議のやり方は以下のように進められます。
(1)私たち参考人3名の慌ただしい趣旨説明の後,
(2)10名ぐらいの委員(名簿は公開)が参考人にあれこれ質問し,それに対して私たちは応答します。その間,市役所の担当役人たちは参考人の後ろの席に陣取り,せっせとメモを取ります。
(3)その後,私たちの出番は終了し,今度は担当役人たちと席を入れ替わります。そして本当の審議が為されるのですが,そこでは委員たちが役人たちにいろいろ質問や確認を行います。
(4)それも終了すると,役人たちの代表(部長クラス?)が,審査概要の速報版を読み上げます。もうその場で,今日の審議の結論が出されるのです。
(5)1週間後ぐらいに,読み上げた速報版が,陳情者代表の許へ送られます。
(6)何か月か後に,文字起こし版がインターネット上に公開されます。(陳情のため議会での審議は為されません)。

本当の審議というのは(3)の時間帯でしょうが,時間は結構長かったです。結論はその場で文書になります(下の方にあります)。結論のロジックは,概略が予め作られていることは間違いないと思われます。

審議内容について,重大なやり取りの記録と総括を書いておきます。録音は禁止なので記憶を頼って記録するしかありません。記憶違いや重大事項漏れがあった場合は後日修正することをお断りしておきます。


1.少なくとも委員会のメンバー議員たちには,坂本という住宅密集地に施設を建設して欲しくないという強固な意思があること,および未だ住民の合意は得られていないことについて,十分わかってもらえたと感じました。
実際に,『容認撤回を求める請願であるが,容認発言は市長が行ったことで,議会が容認したわけではない』という発言もなされ,市長とは一線を画す議会側の矜持を感じました。

2.しかし,長崎大学の言う,施設の必要性や世界的な意義をそのまま信用して,住民側の立場に立つまでには至っていません。確かに,一部の議員は住民の立場に立ってくれていますが,多くの議員は未だそこまでは行ってい無いのが現実です。多くは,両者の話し合いで何とか解決策を見つけて欲しい,という姿勢にとどまっています。いろいろ忙しいでしょうが,先入観を捨てて,私たちの話もじっくり聞いて戴きたいものです。その機会を作ることが私たちの今後の課題の一つです。

3.審議においてもちょうど良い実例が生じました。事務局との質疑応答(3)の時間にM委員が行った質問の時です。
その質問は『たくさんの外国人観光客が来る⇒もしエボラ患者が出たら指定病床へ⇒治療の時にすぐそばにBSL4施設がなければ困る』という理屈に基づくものでした。
(この理屈は破綻していることを証明できます。すでに書いていますが,改めて記事にするかもしれません。)
もしこの質問が,(2)の参考人質疑の際に出たら,それは違うことを説明できたのですが,残念ながら事務局への説明時には参考人は口出しできないので,どうする術もありませんでした。
(さすがに,BSL4施設は治療を施す施設とはもう思っていないようです。)

4.大学の説明をそのまま盲信しているという状況は,他の委員にも当てはまるようです。最も重大なのは安全神話の盲信です。大学の説明は,本当に一方的な安全神話なのですが,その根拠をじっくり聴いて戴ければ,わかってもらえる可能性は感じられました。

5.一部を除き,ほとんどの委員(議員)が,大学は住民の意見を十分に汲み取っていると思っているようです。その根拠が,地域連絡協議会,自治会への説明会などです。大学はそのような機会をたくさん作って丁寧に住民に応対していると,議員たちは信じていたようでした。しかし,私たち参考人の説明やその後の事務局への質疑応答により,例えば地域連絡協議会における一方的,かつ身勝手な運営でそのような状況にはない実態が明るみに出され,委員たちは驚いておられました。

6.その地元自治会における説明会の実態についてはこんなもの,ということを聞いてもらいました。参考人の一人が『大学は地元自治会での少人数相手の説明会において,”施設がここにできなければ大学病院も移転することになりますよ”と脅しとも取れる発言をした』と陳述しました。するとF委員は,その陳述を遮るようにして大学の発言の真偽について念を押しました。それほど重大な問題発言と捉えたのでしょう。
ここでは,説明会というものも,住民が素人であることをいいことに,上から目線で住民を強引に説得する場でしかない,ということが分かってもらえたでしょうか。
(この脅しについては,改めて記事にします。)


7.この問題は地域住民の合意が得られて初めて設置が可能となる問題であることは,趣旨説明で行いました。これは民主主義の問題です。私たちはその観点から,多くの反対者の声を数字で大学や県市のみならず文科省にも届けているわけです。ところが,T委員は,『反対の人は声が大きい,賛成の人は黙っている』などと全く逆の認識を示しました。
この問題は,大学や文科省という権威が設置する側なので,むしろ反対者が大きな声を立てづらいというのが本当です。設置に反対であることが大学にばれたりしたら,どんな仕返しが来るかわからない,という不安が湧き起るのは至極当然のことです。その不安のために,『本当は反対の声を上げたいが,万一反対に加わったことが知れたら困る,しかしホンネは反対なので頑張ってください』という市民は意外と多いのです。議員の人たちには,このような事情もぜひ知って戴きたいと願うものです。

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この中身は,体裁を除き,審議当日に出された速報版と一字一句同一です。



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by nakamatachi3 | 2017-10-20 13:30 | Comments(0)

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